補完
背景
◆あるところに、人形を家族のように愛している少年がいました。
少年が人形(彼女)を愛するようになった理由は、現状確認する術がありません。
少年の美しさに惹かれた少女たち・女性たちを見て、生身の人間に嫌気がさしたのかもしれないですし、彼女は少年の大切な人から託されたものであったのかもしれません。
人形を愛でる少年でしたが、ある時『女』と知り合います。
少年は恋愛感情なく女と友人として付き合っていましたが、女は少年の『特別』を望むようになります。
人形が少年の『特別』である限り、女は少年の『特別』にはなれない。
それを悟った女は少年を四六時中監視し人形をバラバラに壊した挙句、決して修理が完了しないように奪った部品を隠したのです。
(日記中で、悲しむ彼を見て『心が裂けそうな気持ちになった』のは、彼が人形を壊されてもなお女に感情を向ける気配がないことに対してです。良心の呵責とかではありません。)
少年の悲しみ、人形の悲しみ、女の悲しみが絡みあい、
それを見たとある神は彼らを大層憐れみました。
彼らの悲しみがいつか無くなるようにと閉鎖的な空間を作り、そこに彼らを隔離することにしたのです。
少年は自分の部屋(領域)への女の立ち入りを拒みました。女の領域に踏み入ることを拒みました。
人形と人形の部品は少年の部屋へ戻ることを望みました。
女は少年が自分の領域へ入ってくることを望みました。
彼らの望みはすれ違ったまま交差することはない。
神様は、女よりも領域が少ない少年に外部から誰かを招く権利を与えたのです。
『誰か』、それが探索者であり、彼があなたに臨んだ役割が『修理屋さん』だったのです。
あれこれ補足
◆ED3で死なないのは何で?
仮に探索者が少年を殺害したとしても、少年は概念として存在しています。(探索者が帰ったくらいに復活します。)
この場合、「僕を攻撃してきたけど、まあ人形を修理してくれたからいいかぁ」
くらいのノリで女に絞められた探索者を送り返してくれました。
部屋の主権限つおい。
◆存在していない部屋(【7】の部屋)is 何?
七不思議を模しており、今までの空間にあったものを無理矢理こじつけたりして、この怪異を見ると自動的に7つめの怪異を知ってしまうシステムを組み上げている。
紛れ込んだ理由?
怪異さん、特になにも考えてないと思うよ。
◆「夢でみたものをCoCシナリオに~」どこまでが夢だった?
もっと捕捉
◆メモや手書きの文字は誰が書いた?
彼らは、女は人形のパーツが全て回収されるか少年が部屋の外に出ない限りは無害であることを知っていました。
一方、7の部屋の怪異は扉を開けるとアウトです。
せっかく呼んだ修理屋さんを失うわけにはいかない、と彼らの力が及ぶ範囲でメモを書いたり飛ばしたりしました。
ところで、「メモは全て少年が」書いたと申し上げましたね。
彼が書いたメモは、探索者に向けたものだけではありません。
補完してくださってありがとうございます。
これでもっと完全をめざせます。たくさんの修理屋さんを呼んでくださいね。
おわりに
今回のコンセプトは、『KPさんにもたのしんでもらえるテキストづくり』でした。
既存の名シナリオに及ぶべくもないですが、初シナリオなりに頑張らせていただきました。
仕込みをいっぱいできたので正直満足しています。
お気に召しましたら、このシナリオで卓を回してくださるとうれしい限りです。
最初にも書きましたが、動画化や実況は自由です。
報告の義務はないですが、Twitterに連絡してくださるとよろこんで拝見いたします。
また、まだ描き切れていない部分もありますので、何か補足が必要な場合もお気軽にTwitterへご連絡ください(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
ありがとうございました。
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実はシナリオタイトルは七不思議だけについて言っているわけではないです。