【3】の部屋
部屋の扉を開けた探索者の目に入ったのは、一匹の動物だった。
それは、犬のような見た目をしていた。
しかし犬とは決定的に異なる見た目をしている。
頭が3つあるのだ。
まるで神話に出てくるような三つ頭の犬のようなそれは、扉を開けたあなたから目を離すことなくこちらを注視している。
この部屋に足を踏み入れたらその瞬間にそれは襲い掛かってくるであろうことを、あなたは理解した。
異形の動物の出現に、SANチェック 1/1d3。
犬は部屋の中央に打ち込まれた杭と鎖で繋がれており、探索者が部屋に踏み込まない限り犬はあなたの居る所まで襲い掛かってくることはないようだ。
入り口から部屋を見ると、犬と杭以外に目立つものは、部屋に乱雑に置かれた箱があるのみだ。
(この部屋では箱以外に情報はないので、PLへ伝えてください。)

(そのまま部屋に入る場合)
三つ頭の犬とのDEX対抗を2回成功させることで、箱を取って入り口に戻ってくることが可能。
三つ頭の犬のDEX:22との対抗。
失敗した場合は食い殺されてロストなので、KPは入室前に注意喚起を。まだここでは極力ロストしてほしくないので、食い殺された場合部屋の前にデスルーラ(SANチェック1d3/1d6)させてください。
(犬へ目星)
犬を見ると、首の一つは眠っているようだ。
二つの首はこちらから視線を逸らす気配はない。
クリティカル:この犬に何かものを投げて気をそらそうとしても、首の一つは必ずあなたを注視し続けるだろうと感じた。
(犬へアイデア)
成功:ギリシャ神話に、頭を3つもつ犬が出てくることを思い出す。その名前は「ケルベロス」。
(『怪異辞典』を使いケルベロスを調べる)
ギリシャ神話で、冥界へ下った男の逸話が載っている。
- ケルベロス
-
ケルベロスは三つの頭をもつ番犬である。
頭が交代で睡眠をとるため、絶えず二つの頭が見張っている。冥界の王へ謁見を求めた男は、冥界の門番・ケルベロスを眠らせるために自身の特技である竪琴を奏でた。
美しい音色にケルベロスのすべての頭は眠ってしまい、男は無事ケルベロスの側を通過したのだった。
(芸術:音楽or歌うor楽器などを調達して奏でる)
5の部屋がガラクタ部屋なのでそこで何か調達するのもありです。
最悪輪ゴムと箱ティッシュでギターでも作ってください。
音楽+30%またはDEX×4に成功で、犬は眠ってしまう。
眠ってしまうが、攻撃や接触をすると目が覚めてしまう危険があるためこの部屋の行動は最小限にすることを推奨する。
安全に入室し箱を取ることができる。
箱を手に取った瞬間、どこからか悪意のこもった視線を向けられたような気がした。
箱の中身
箱の中には小さな球と紙が入っている。
球
硝子のような、陶器のような手触り。
虹彩が赤い眼球を模したもの。
自分の目の大きさと比べると、少々小さいような印象を受ける。
紙
(裏面)
3の部屋KPメモ
2、3と順に部屋を回っていたら、これで眼球が2つ集まったことになりますね。
メモに関して言えば、「完成させてはいけないもの」と「求められた役割」を意識してもらえれば推理&即死箇所はなんとかなると思うので頑張ってください。