横の扉(本当に開けるか確認を)
あなたは側面にある扉に手をかけた。
ドアが、開いた。
あなたの意志とは関係なく、部屋の中へと足が進む。
部屋に入った。
部屋の中は壁や床の判別ができないほどに真っ暗だった。
それでもあなたの足は迷いなく奥へ進む。あなたの意志を置き去りにして。
ふわふわと、真綿でくるまれているような心地になった。
暗闇があたたかくつつみこんでくれている。
あなたは自分の意志で足を進め続ける。
足を進めるたびに、あなたの輪郭が徐々に闇に溶けていくかんかくがしてくる。わたがしになったみたいで、ここちいい。
やがて意識さえも闇に溶けていくその刹那に誰かの声が聞こえた気がしたが、それはやみになっていくあなたにとって なんのいみもないけれど とてもここちのよいおとであった。
ED1.歓迎
完成!いっしょにいましょう、えいえんに!