こんばんは、牡丹です(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
コロナ禍の騒がれる昨今ですが、体調不良やお怪我の際はお早目の受診をしていただきたくて今回の記事を書いた次第です。
とはいえ、
「仕事や用事を切り上げてまで早めに受診をするメリットがあるの?」
「待合室が混雑しないか心配…」
「費用が気になる…」
そういう方も多いと思いますので、今回は
- 早めに受診するメリット
- 混雑や密を可能な限り防ぐには
- 費用を安くする小技
の3点に焦点をあてて紹介しようと思います。
時間のない方向けに目次である程度内容がわかる仕様にしますね٩(ˊᗜˋ*)و
医療関係者以外の方に短くわかりやすく砕くような書き方をしますが、必要時検索用のキーワードを置いていきます。
その前に、改めて1文で私について説明します。
看護師です。
以上です。
病棟やクリニック、健診などを経験はしているので、看護師や医療機関の中の人の観点からお話できればと思います。
病院も健診もクリニックも行く看護師なのですが、
— 牡丹 (@iroten_nurse) November 12, 2020
体調に「ん?」って感じたり怪我したりしたら、(要は普段と違う何かが起きたら)軽率に受診していいんすよ。むしろしてほしい。
診察して様子見で良さそうならお金はさほどかからないし、
原因わからないけど検査必要そうなら医師が言うので…
早めに受診をするメリット
「具合悪いかも?」
「ケガした…(´・ω・`)」
という時に受診をするメリットです。
早く治る。治療も軽い。体力的・経済的にも楽。
よく言うところの「早期発見」「早期治療」です。
こう、ダムを想像してみてください。
水をたくさんためて、限界までためて堤防が壊れてしまうと修理がとても難しいですよね。
また、一気に溢れた水が災害をもたらすこともあります。
それと似たような感じで、例えば、不調の背景に大きな病気が隠れている場合もあります。
そういう場合、堤防が壊れる(症状が進む・重症化してしまう)と修理/治療にたいへん労力や費用を使うことになります。
治療・入院にかかる期間の休職や費用の問題も出てくるので、軽いうちになおせるものはなおしてほしいなって思います。
と言うのは無意味に脅かしているようで申し訳なさはあるのですが、
医療は生命の危機に関する疾患から真っ先に疑って消していく傾向があります。
なので真っ先に最悪の可能性から挙げちゃう部分はありますね…
脅かす意図も不安を煽る意図もないです。
あまり怖がらず受診してください。
混雑や密を可能な限り防ぐには
コロナ禍においては密は極力避けたいところです。
そこが具合が悪い人が集まると分かっている医療機関ならなおさら。
とはいえコロナ禍においても今まで通り基礎疾患の治療継続が必要だったり、それこそ体調不良だったりする方には受診はしてほしいなと思います。
では密を避けるコツを紹介します。
オンラインで込み具合を確認する
医療機関によっては受診の予約をネットで取ることができるところもあります。
その場合は「待ち人数:■人」と表示もしてくれるので、現在の混雑状況も把握しやすいと思います。
電話で聞く
オンラインでの予約ができない医療機関にも電話はあります。
電話で混雑状況を確認していただくのも一つの手です。
ただ、小さい病院やクリニックだとスタッフの人数が少ない中での対応になったりするので、
「電話をなかなか取ってくれない」、
逆に 「受診に来たのに窓口で電話対応に追われてて診察券が出せない」、
そういう状況があったら怒らず「あっ…(察し)」と思っていただけるととてもありがたいです。
できるだけ皆様をお待たせしないように頑張ります。
オンライン診療を利用する
これは普及してるかというとあれですが。
クリニクスさんとかもスマホで診療できるアプリとか出してますね…
病院をアプリで探してそのまま予約の手続きをして、診察はスマホのテレビ電話機能を使って受診できます。
CLINICS(クリニクス)は、ご自宅などから医師との診察、薬剤師との服薬指導が受けられ、クレジットカード決済の後はご自…
(別に回し者ではなくて、単にここのオンライン診療の説明を聞いたからという理由でペタってます)
クレジットカード登録するとかビデオ通話とか諸々手間はありますが、どうしても受診に行けない場合に選択肢の一つとして検討いただくといいかなって思います。
番外:混雑しがちな時間帯
個人的な体感も含みますが、混雑しがちな時間帯も存在するのでお伝えしますね。
- 朝、診察開始直後
- 午前の診察終了直前
- 午後の診察開始直後
- 午後17時~診察終了時刻
あと平日夕方に
— 牡丹 (@iroten_nurse) November 12, 2020
「体調悪いの我慢して仕事終わりに来ました!」って方もいるけれど、同じ思考の方が多いので17時以降~診察終了間際は結構混む。
逆に午後始まって少ししたら空くので時間ずらした方が迅速に案内できるかもだし、体調的にしんどい時は作業効率上がらんだろうから早退も検討して下さい
朝や午後の診察時間開始直後は結構な人数来ます。
上記ツイートで述べたとおり、17時で退勤する人が多くなってくると「仕事中の体調不良を我慢してきた」方が増えてきますね。
また、午前午後ともに終了時間間際に滑り込んでくる方も多いです。
逆に診察終了間際は、仕事や予定を済ませてから来院するからかな。
逆に空いてる時間帯は、診察時間の丁度中間くらいでしょうか…
(正直、中間くらいが人が少ないことが多いと思いますが、本当にその日によるので断言できない…)
費用を安くする小技
見出しで堂々言っちゃいましたが、正確にいうならば
です。
追加の費用を抑える、そのために最も効果的だと私が考えるのが受診の時間帯です。
一番安い時間帯は平日の日中!(8時~18時頃)
受診をすると領収書をもらうと思います。
領収書には『点数』『点』という項目が書かれています。
この詳しい説明を始めると長くなるので要点を言うと、
病院がしたことに対する料金設定
みたいなものです。ちなみに1点=10円。
受診した、診察した、検査した、処方箋を出した、などのすべてのアクションに対しそれぞれ点数が設定されています。
軽症の人(多少辛くても命に支障がない人)が「仕事で日中受診できなくて」、と夜間に沢山受診してしまうと1分1秒を争う人が迅速に受診・治療を受けられない可能性もあります。
夜間は病院にスタッフが少ないため、余計に。
夜間、重症で命の危険がある患者の受け入れができずたらい回し、なんて事態も起こりうるので、体調不良の自覚があれば極力日中に受診してくださいね。
不調の自覚があったら早く受診するとみんなハッピー。
理想論を述べている自覚もあります。
でもこれを理想と諦めて口をつぐむことはしたくないのでガンガン言います。
番外:かかりつけ医をもつ
これも上記の診療報酬の点数が関係するのですが、初診・再診でそれぞれ『初診料』『再診料』が発生します。
令和2年度の点数が、
- 初診料:288点(+2880円)
- 再診料:73点(+730円)
なので、コロコロを病院やクリニックを変えるよりは1か所にかかる方が費用的な負担は少なくなります。
例えば3回受診する時。
- 毎回病院を変える→初診料(+2,880)×3=+8,640円
- 同じ病院を受診→初診料(+2,880)+再診料(+730)×2=+4,340円
倍近く差が出ます。
なので費用を抑えたい場合は極力同じクリニックや病院にかかることをおすすめします。
他の医師の診察も受けたい。
こういう場合もあると思います。
日本はセカンドオピニオン(他の医師の意見も聞いて主治医と方向性決めていく。転医もありうる)もできるので、医師の人柄などに不安があれば他の医療機関を受診するのも選択肢としてありだと思います。
ただ、かかりつけ医をもつメリットは費用面だけではないのでかかりつけ医をもつこともご検討くださいね。
辛口めなお金の話。健康保険絡みの。
上記で費用面を抑えられることを述べてきました。
ところで日本は国民皆保険。受診したときは現役世代であれば窓口負担が3割で済みます。
初診/再診、診察、検査、処方箋…もろもろを合計して、その3割が患者さんの負担になるわけです。
おかげで治療費の個人の負担が軽めになっています。
我々の納付する健康保険料や税金から出ます。
2018年度を例に挙げると、社会保障給付費(年金、医療、福祉)は約121.3兆円。国の一般会計歳出総額の約97.7兆円を超えます。
約121.3兆の内訳ですが、年金5割(約56.7兆)、医療3割(約39.2兆)、福祉(介護など)は2割(約25.3兆)。
少子高齢化の影響もあり、現役時代の減少と高齢者の増加で今後も医療費が増え続け、かつ財源の確保が困難になっていくことが予想されます。
余分な加算がないことで、個人の金銭的負担だけでなく日本の医療費への負担も最小限にできるので、私はケガや体調不良に気が付いたら早めに受診をしてほしいと考えています。
ちょっとシビアで辛口めなお金のお話でした。
どこか、心の片隅においていていただけると嬉しいです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
参考図書
おわりに。早めに受診を!
異常の発見、経済的な負担、医療側の負担、日本の医療費的な負担などの様々な点から早めの受診をおすすめさせていただきました。
これからも寒い日がつづいていきますが、体調不良の際に早めにご受診いただければ嬉しく思います。
お部屋暖かくしてどうか皆様ご自愛くださいませ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
また、コメント欄は諸事情(海外からの架空請求やスパムが来た)ので閉鎖しております。
ご意見、感想などありましたら私のTwitterの方へ気軽にコメントいただけると嬉しいです。
今日の執筆の友。