需要があってもなくても、自分の振り返りを兼ねて書きたいから書きます(o^―^o)
刀好きな方にお話を聞くと、
「俺なんて20年以上やってるけどまだまだ初心者、ひよっこだよー」
とおっしゃる方がすごく多いです。
まだ刀の勉強始めて数年のわたしなんぞ、孵化すらしてないなあと思いました。
そんな感じで初心忘るべからずと、今回のテーマは『20代オタク女が日本刀を購入するまでに読んだ本たち』です。
私が日本刀にハマった流れは別記事にのせていますが、今回は日本刀購入を決めて実際にお家にお迎えするまでの約半年で読んだ本を紹介していきます。
前提条件:博物館だけで楽しむなら、本は不要。
博物館は刀の肌の見方とかもろもろ書いてあるものが壁にあったり、フライヤーで配布されていることが多いので、
「博物館だけでいいやー」って感じでしたら本はいらないと思います。
「見た刀がなんかすごかった、もっと知りたい!」ってなった場合はぜひ本の購入をオススメします。
あと、昨今はスマホでググれば刀屋さんや博物館などのサイトでも解説してるページがあることもあります。
そういう意味では本を購入する必要はないですが、紙媒体の強みは博物館のガラスケースの前で堂々見ることができることだと思います。
結論:どの本も基本は一緒なので、気に入った本で大丈夫。by刀屋さん

記事を書く意味wと言われそうですが、本当に基本は同じなので気に入った本で大丈夫です。
基本というか、刀の各パーツの名称、姿、肌、刃文などはどの本も似たような感じでしっかり載ってます。
なので、
・表紙が好き
・知ってる刀屋さんや有名な人が書いている
・内容が充実している
・写真が充実している
などなど、好きなものを選ぶといいよ!と言われ、いろいろ買いました( ´∀` )
(現在出版されているすべての書籍には目は通せていないので、持っているものの紹介とさせていただきます。
来世は石油王に生まれたいです。
みなさまのおススメ書籍があれば是非コメントやツイッターで教えてください。)
写真が多くてオススメの日本刀の書籍!
1、『【図解】日本刀事典 』 歴史群像編集部=編 銀座長州屋=協力
私の必携書。
用語の索引が充実しています。
刀の見方だけでなく、製法、彫り物、刀装など、写真と解説が充実してます。
銀座長州屋さん協力の一冊です。
大刀剣市に初めて参加した時にこの本を持って「この本素敵でした!」と感想を言いにいったのですが、語彙力消失したオタクの感想にも店員のおじさまは神対応でした。

充実してて楽しい。
索引は古刀と、新刀以降のそれぞれで刀匠さんが引けます。分かりやすい。
2、『週刊 日本刀』デアゴスティーニ
週刊系は最初は若干苦手意識がありましたが、実際に見て即落ちキメたので紹介します。
(購入しだしたのはわりに最近(愛刀購入後)です。)
以前の火災によって直刀のような姿になっています。
刀剣乱舞実装男士がメインの巻も多いので、
②『長光』
大般若長光。好きなんですよ。乱映り。
備前長船の刀剣の里への地図とかも載ってて、手厚い。
⑧『狐ヶ崎』
山口の吉川(きっかわ)家に伝わる国宝の古青江の太刀です。
青江派好きで見に行きました。毎年11月頃公開です。
好きぃ…。
狐ヶ崎も好きなんですが、所蔵している吉川資料館もすごく好きなのでご紹介。
資料館の一帯は昔のような街並みを残していて、とても穏やかです。


錦帯橋(左)と狐ヶ崎の太刀(右)
④『虎徹』
現在、刀剣乱舞で『天保江戸』イベントをやっているので。つい。
そうでなくとも、虎徹の刃文や地鉄はすごく美しいですし、愛刀が寛文新刀でこの時代の姿が好きなので虎徹は推してます(^▽^)
虎徹は刃が明るくてほんと綺麗なんです。畿内の華美さとはまた違った美しさです。
この巻にも『徳川が村正を忌避した事実はない』記事や『ソハヤノツルキの正体とは?』な記事があって、純粋に読み物として面白いです。
『BRUTUS 2018年9月15日号』
あと、桑名江(当時未実装)もさらっと交じってます。流石の美しさ。
日本刀の鑑賞の基礎知識も充実していますし、この1冊と刀剣展示に行くのも素敵だと思います。
活字多め、でもすごく楽しい書籍
『日本刀の教科書』 渡邉妙子・住麻紀 両氏
『おっきいこんのすけの刀剣散歩』にも出演なさっていた静岡県佐野美術館・渡邉妙子館長と、佐野美術館学芸員の方が書いた本です。
『はじめに』の文章がすごく好きなので、一段落引用させていただきます。
日本刀って、なにか魅力を感じるけど、日本刀の本は言葉が難しくとっつきにくい。
初心者がすうーっと入っていけるような入門書が欲しい。
そんな声に応えようとまとめたのが本書です。
無限ループできます
愛にあふれていて本当に好きです(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
三日月宗近や信濃藤四郎など名刀の写真も巻頭に載っているので、そちらが気になる方も是非。
『日本刀の科学』 臺丸谷政志 氏著
以前の記事 名刀ってどういうもの? でも紹介した本です。
著者の『臺丸谷』氏は『だいまるや』さんと読むそうで、苗字がすごくかっこいいです(*´▽`*)❀
この本は、物理や力学的な観点から日本刀を研究しています。
臺丸谷氏は、歴史小説で「斬り合い中に目釘が折れて刀身が抜け落ちたために敗北した」という内容を読んだ後、
読者投稿で「日本刀の目釘が折れることはない」という内容を読んだのが日本刀に興味をもったきっかけだったそうです。
そして振動工学などを学ぶうちに、目釘が折れないことを思い当たり、これを実証したいと考えるようになったということです。
映像編:
『映画 日本刀 ~刀剣の世界~』
2016年公開の映画です。
そして、ナレーションが鳥海浩輔氏です。
刀剣乱舞の三日月宗近役の方が日本刀の鑑賞ポイントを説明してると考えるとたまらんです。
主な内容はこんな感じです。
- 名刀の紹介
- 武将・剣豪の紹介
- 現代の鍛刀・研磨の職人の紹介
- 映像特典(刀剣をじっくり映してます、地鉄や鍛えがメインめです。)
- ブックレットが充実してる(名刀の写真と説明付き)
…この映画、劇場の大画面で見てみたかったなあ。
明石国行や雲次(伊達家伝来)の、いわゆる名刀中の名刀以外にも近藤勇や土方歳三所用とされる刀剣も紹介しています。好き。
映画に一、二回いくくらいのお手頃プライスです。
御物などの、普段見れないような刀剣も扱っているので好きです。
CD編:声優さんと日本刀
『Trignalのキラキラ☆ビートR ラジオCD Vol.4
オトナの社会科見学 ~そうだ、日本刀を見に行こう!~』
出演:江口拓也、木村良平、代永翼 各氏
(帝国ホテルの中ってどんな感じ?とか、
日本刀を購入するのに資格は必要?とか。)
#4 教えて☆日本刀
(実際に日本刀に触って、日本刀の解説があります)
#5 エンディング
皆様日本刀を楽しそうに見ていらっしゃるので、聞いていてすごくわくわくします(o^―^o)
事典と書籍と、どちらがオススメ?
上で紹介した日本刀の書籍なのですが、
- 事典:博物館やお店で、その場で詳しく調べたい方
- 書籍:日本刀の流れや歴史をじっくり学びたい方
がジャストミートすると思います。
事典は刀匠さんを細かく網羅しています。
書籍は日本刀の総論や時代の変遷など、歴史や技術的なものが超手厚いですが名刀や代表工に特化している印象です。
あと、ムックや雑誌は詳細まで載っている本~トンデモ本まで玉石混淆なので勉強本とは別に考えていただくといいでしょう。
あとは自分で読んでみて、読みやすいものをえらぶといいと思います。
おわりに
まだまだ紹介し足りない感があるんですが、これ以上語ると自分の感想だけで長文になってしまうのでここまでにさせていただきます。
今回は日本刀の入門書的な立ち位置になりそうなもので、総論的な感じのものを取り上げさせていただきました。
どの本・媒体もすばらしいので、ご覧いただけると嬉しいです(^▽^)
また、皆様のおススメ書籍がありましたら是非コメントやSNSで教えてください。
閲覧ありがとうございました。