先日、自身が日本刀を購入した一連の流れを記事にしました。
今回は、自分にあった刀屋さんの見つけ方を大雑把に紹介します。
なぜこのタイミングなのかと言いますと、11月は東京で大刀剣市が開催されるからです。
大刀剣市…それは、日本全国から刀屋さんがあつまり、超大規模な展示即売会が開催されるイベント。
つまり、

こんなものを売っているよー。
1.そもそも、日本刀ってどこで買えるの?
日本刀の購入には、いくつかのルートが考えられます。
①まず、刀匠さんからの直接購入。
この場合は、現代刀を自分(または家族など)のために打っていただく形になります。
自分の願いでこの世に生まれ出てくる神様。超ロマン。
②次に、刀屋さん(刀剣商)からの購入。
現代刀を扱う(刀匠さんとのつながりが強い)お店、古刀や新刀など数百年を生きてきた刀を扱うお店もあります。
また居合道の方向けの、実践用の真剣を専門に扱うお店もあるようです。
刀屋さんは刀だけではなく、鍔や小柄などの刀装(いわば、刀のアクセサリー)を扱ってるので、
「刀はちょっと購入は難しいかな…でも、鍔はすごくきれい」みたいな買い物も可能です。
目貫という刀装具は2つで1セットなのですが、片方が欠けたため刀装具として使えないものも売られています。
これをアクセサリーや手芸でボタンや飾りの金具として買う方もいらっしゃるそうです。
③そして、先祖代々のものや知人のものを譲り受ける方法。
自分の先祖が大事に守ってきたものに触れる。ロマンです。
現代まで失われることなく受け継がれてきた、それは先祖代々日本刀への愛があったのだろうと推察。
失われてしまったものも多いからこそ現在まで生き残ってこられた その幸運が、とても尊いと思います。
ただ、譲渡に際して金額や手続き諸々に不安がある場合は刀匠さんや刀屋さんに間に入ってもらうといいでしょう。
④最後にオークション。これは唯一オススメできません。
過去数回某ヤ●オクなどのオークションサイトも拝見いたしましたが、オススメできません。
(出品されている者があたかも名のある逸品であるかのように書いていたり、保存協会の鑑定書すらなかったり、
刃文や地鉄をしっかり映していなかったり…)
販売者の身元が全くが不明であること、刀剣の状態がはっきり写っていないのに『返品不可』と出品者が書きがちなことといい、
相手が分からず、物が分からないオークションは全くオススメできません。
あと逆に、「自分の家から出てきたけど管理できないし誰かに譲りたい…」という方なら刀屋さんに持っていく方がよほどオススメです。
今まで誰かが大切にしてきたものを、見ず知らずの(刀を大事にしてくれる人かもわからないような)相手に譲るのはものすごく勇気がいることだろうと思います。
と、日本刀の購入ルートについて簡単に説明しました。そして今回の説明に関わるのが①刀匠さん、②刀屋さんルートです。
2.大刀剣市だよ!どんなお店がくるの?
カタログには地図も載ってるんですが、勝手にあげていいのか悩むため、公式へのリンクを貼ります。
こんな感じで、各都道府県の刀屋さんが集まります!超楽しい。
また、店舗を持たない通販タイプの刀屋さん(e-swordさんなど)もあります。
これについてはオークションとは違って店員さんと直接お話する機会もあるので、「このお店で買いたい!」「この刀が欲しい!」と思う出会いがあれば購入もいいんじゃないかと思います。
だからこそフェイス・トゥ・フェイスで話せて実物も見れる機会である大刀剣市の前にこの記事を書きたかったのです。
例年配置はかわらないことが多いようですが、
今年は3階に「現代刀職展」入賞作品「日本刀の匠たち」展示コーナーが新設されています。
現代の刀匠さんの作品がみれるの、楽しみです^^
あとは脱線になりますが、4階で銘切り実演コーナーを例年やってます。刀の茎(なかご:持ち手の部分)に刀匠の名前を彫る技術の実演です。(写真は2017年のもの。)
食事コーナーで弁当が購入できますが、そのメニューの中に『そぼろ助広弁当』というものがあります。そぼろ弁当です。
(津田助広という刀匠の父の通称がそぼろ助広でした。)
※2019年はありませんでした(´・ω・`)
3.お店のどんな雰囲気をみたらいいの?どんなお店がいいお店だと思う?
この章は完全に私の主観です。
大事なのはおそらくこの3つ。
①刀を大事にしていること
②刀が好きな人・刀に興味がある人を大事にしていること
③フィーリング
詳しく解説します。
①刀を大切にしていること
刀に対する考え方って、扱い方や会話の中に結構出てくるものだと思います。
武器でもいい、家の守りでもいい、ご神体でもいい、宝でもいい、どういう形でもとにかく刀を大事にしているかを観察してみてください。
②刀が好きな人・刀に興味がある人を大事にしていること
実は日本刀というジャンル、古参の方が新規にとてもやさしいです。
刀がお好きと仰る方ほど「ゲームからでも興味をもってくれてうれしい。」と歓迎ムードだなと感じました。
刀を好きな人・大事にする人を大事にするお店には、同じく刀が好きな人・大事にする人が集まるように思います。
そんな感じで、人を大事にするお店かを観察するのもよいと思います。
③フィーリング
最終的には、コレ。
もはや直観というか、相性というか。
話してみたり観察してみたりして、しっくりくるところでいいんじゃないでしょうか。
で、「ここいいな」と思ったお店があったら後日訪問してみるといいと思います。
女子1人では不安なら、別に友人と連れ立って行ってもいいと思います。
(あまりに大勢ではお店にご迷惑がかかるかもしれないので気をつけてください)
4.大刀剣市に行く時のおすすめの恰好
服装
動きやすい服装がベストです。人も結構多いです。
・ひらひらした服(引っかかると危ない)
・ヒール(転ぶ・人を踏むと危ない)
・金具や装飾品がじゃらじゃらしている(刀やガラスが傷つく恐れがある)
金額
カタログ(=パンフレット)・入場券代 約2100円(当日券あり)
昼食代(会場外へ食べに行くのもあり。必須ではない)
交通費
パンフレットは各店舗選りすぐりの刀が載っているので、ほんと小さな図録みたいです。
事前にパンフレットの冊子を購入し、会場へ動きやすい服装で各ブースを回る…コ●ケかな?
お店を見る時の注意点
・走らない。
・写真はお店の許可を確認する
・話しかける時は、一個人として最低限の礼儀を忘れない
・「刀剣乱舞は知ってるけどやっていない」という刀屋の方も多いので、「刀剣男士が~」みたいなトークはお店のブースの外でやりましょう。
お年寄りや外国の方も多いところはコミ●とは違いますね^^
皆が楽しめるように、気をつけていただけると幸いです。
おわりに。
みんな、大刀剣市に行こうぜ!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
大刀剣市に興味をもってくれる方が増えるとうれしいです。
Twitterとかでも質問受け付けます(o^―^o)
ただ、「あなたのおススメのお店はどこですか?」という質問は回答を控えさせていただくのでご了承ください。(特定の店舗の宣伝になるのを防ぐため。)
閲覧ありがとうございました!