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『永青文庫名品展』を見に永青文庫に行きました!

永青文庫で開催中の『永青文庫名品展 ―没後50年“美術の殿様“細川護立コレクション―』前期展示レポートです(*´∇`*)

 
私自身が日本刀好きなので、レポートの内容が若干刀剣(3階)に比重が寄りがちなのはご了承いただけると幸いです( ◜ω◝ )
 
併せてオススメしたいスポット:松聲閣(肥後細川庭園)

 

肥後細川庭園の松聲閣に行きました!(お茶レポ)

↑おいしいお茶と熊本銘菓、細川庭園が楽しめ、さらに永青文庫の100円割引券をもらって楽しい時間でした(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
(予算500円)

 

 

展示概要

永青文庫設立者である細川護立氏の死去から 50年。
刀剣愛好家でもあり、文芸、陶磁器など多くの文化を愛した護立氏が蒐集したものの展示が2020年9月18(土)~11月8日(日)開催中です。
(10月13日(火)~最終日は後期展示になります。)
永青文庫は4階~2階に展示、1階はロッカー、入場受付、ショップになっています。
ロッカーは大きめの手荷物も入れられそうですし、100円入れて100円帰ってくるタイプです。好き。
 
詳しい建物内の写真や部屋の説明ショップ内の『細川護立』という図録(写真右。2000円)で見ることができます

ちなみに写真左が『季刊 永青文庫』の今回の展示が載っている巻(税込み600円)。
毎回フルカラーで所蔵品の写真がいっぱい載ってるのでとても見応えがあります。好きです。

季刊のバックナンバーも買うことができるのでとても楽しいです。(公式HPのSHOPページに在庫の状況とか通販方法も書いてあります。)

他には絵ハガキやクリアファイル、チケットホルダーなども扱っていて、いっぱい好きです(*´▽`*)❀

4階(近代日本画コレクション)

永青文庫の建物4階は日本画や扇子、長持(昔の衣装ケースのようなもの)などが展示されていました。
今回メインビジュアルになっている菱田春草の『黒き猫』という作品も展示されています。(今回の季刊の表紙になっている絵。)
金泥と緑青(銅の錆び。緑色)で塗られた柏の葉の色も、描かれた黒猫のふわふわ感も、とてもよき(=゚ω゚=)
 
 
部屋の中央近くの空間に置かれている大きな長持も素敵なのですが日本画の展示の下に長持がさりげなく見えるような収納の仕方になっていて、そういうところもとても好きですね!!
展示物じゃないけど展示みたいな。
(個人的に一番好きな長持ちは入り口右手の『細川澄元像』の真下のです。)
 
 

3階(刀剣と禅画)

階段から降りていると、部屋の入り口付近に刀剣が展示されているのが見えてくるので入室前からテンションMAXハートです。

入り口すぐの左手の壁には刀剣の鐔が2つ

重要美術品の『桜九曜紋透鐔』と同じく重美の『田毎の月図鐔』

これは今回の季刊には写真がないので、『細川護立』の方の図録(p.35,37)をご覧いただくか、

過去の『歌仙兼定登場』のp.71の写真(桜九曜透鐔のみ)をご覧いただくといいと思います。こっちは写真が大きいです。

展示刀剣は前期後期通じて2振り。

良かった点(個人の感想)

  • 表裏両方とも鑑賞ができる(裏面もそこそこ光があたる)
  • 光を落としやすい
  • 所蔵刀剣展示してくれた厚意。圧倒的感謝。

気になった点

  • 生駒光忠の帽子が鑑賞しにくい(無理に見ようとすると鐔を展示してるガラスに体が当たってしまう)

うろ覚えで申し訳ないですがたしかこんな感じの配置でした。今回はガラス激突マンボウになるのを避けるためじっくり生駒光忠の帽子が見れなかったのでいつかじっくり拝見したいなぁ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

上の図の赤色のゾーンは中国美術コレクションです。

過去の中国美術コレクション特集の時にみた凛々しい獅子像とまたお会いできて嬉しかったです(*´▽`*)❀

展示と展示の間に…

展示の間に、護立氏の言葉がパネル展示されています。

なんというか、共感(と言ってしまうのは烏滸がましいとはわきまえていますが)ものを感じました。

暗記はしていないので細部が違うかもですが、

  • (墓から出てきたものを飾るなんて、という話題で)人がいいと言っても自分がよくないと思ったらよくないし、人がよくないと言っても自分がいいと思ったらいい。自分が楽しめればいい
  • (白隠和尚の作を集めだした話。決して上手くはないけど、面白さがある。縁故を辿って関係のところにいく。十年で千点くらい集めた

みたいな感じだったと思います。

白隠和尚のくだりは『細川護立』図録p.86参照に捕捉しました。
この図録、護立氏の言葉や刀剣回顧談や美術品鑑賞会の記録などが載っていて本当に面白いです)

自分の感性を信じること。自分の感性を自分以外の意見に左右されないこと。

私もそうありたいです。

2階(“美術の殿様”の生涯)

この階は食堂と応接間が展示室になっています。

小部屋(護立様晩年の部屋)も好きなのですが、ここはコロナで閉鎖中でした。残念。コロナ禍落ち着いたらまた開放されないかなとワクワクしてます。

応接間のソファは座れますし背中もおしりも程よい弾力で迎えてくれるので休憩しつつ空間を楽しむのに最適です。

ここは護立氏の写真やカバン、礼服などが展示されています。

この階で私が一番好きなのが『刀剣回顧談』というノートです。

付属する護立の書付によると、自身の刀剣蒐集の動機や所蔵品の解説について、「秩序もなく調べもせず漠然と語りだした」ことを記録したものであるという。

(『細川護立』p.33より引用)

護立氏が刀に対する考え方が見えてくる手記です。
療養中のお嬢様が護立氏の刀剣に興味を持ったから、お嬢様の療養先に行く度に語られたものを記したそうです。

全14回。各回タイトルは下記(カッコ内は私の補足)。

  1. 仕込み杖
  2. 鑑定会の組織
  3. 名物包丁正宗
  4. 西垣翁について
  5. 太刀 行平  (※古今伝授の太刀)
  6. 生駒光忠
  7. 歌仙兼定
  8. 則重 (※短刀)
  9. 国宝 則重 (※これも短刀。⑧とは別刀剣)
  10. 長光
  11. 備前近景
  12. 名物大包平
  13. 景光
  14. 来国行、左安吉、備前三郎国宗
 
図録すき
上記図録で全文読めるので本当にあの図録は2000円で圧倒的満足感。

各回のタイトルになっている刀剣はもちろん、それ以外の名刀に言及していることもあるのでとてもおもしろいです。

例えば長光の回では熊野権現の長光や大般若長光にも言及していますし、

名物大包平の回では蛍丸も名前が出てきます。

内容も、「この刀剣は素晴らしかった」という感想から、「研師の後進を育てる必要がある。同時に各家の刀剣に対する認識を深めたい(第12回)」のような刀剣や刀剣界に対する所感も含まれていてとても楽しいです。

刀剣に対する愛がいっぱいで、読んでいて自分まで笑顔になってきました。

護立様尊敬です(*´▽`*)❀

刀剣回顧談だけで結構語ってしまったので、この図録はまた改めて別に記事を書きますね。

護立様オフィシャルファンブックすぎて超推せる…

おわりに

\護立様推します/

とにかくとても楽しい展示でした。

そして図録は買った方が楽しめます。今回の季刊と併せて購入をおすすめしたい。

もっかい図録写真をぼーんしますね

おうちに帰っても永青文庫の建物も所蔵品も護立様語録も楽しめる、護立様オフィシャルパーフェクトファンブック。
超推します。この本たちは通販の取り扱いもできるようなので、遠方の方や荷物が多くて購入を見送った方でも入手しやすいと思います。

サブリミナル布教レベルでフレームごとに推したい一冊。

長々と語らせていただきましたが、とても楽しい展示だったので強火でおすすめしたいです。

私が行ったのは日曜日(しかも前期の最終日)という混雑が予想される日だったのですが想像よりは混雑はなく(各階に2~3人)、
また入り口での検温、手指消毒、そして入場料やショップ代金のキャッシュレス決済などの感染対策も万全でした。

(個人的に博物館の入場料をSuicaで払って入場したのは初めてだったのでとても新鮮でした。
カバンから財布を出すのって地味に手間と時間がかかるのでこれはすごく嬉しいです。

また、図録やグッズはクレジットカードでも決済できました
旅行時の財布って現金多量に持ち歩くことが多いのでひったくりとか置き引きの不安もあったりするのですが、こういう決済の仕方ができるのいいなと思います。)

この『永青文庫名品展 ―没後50年“美術の殿様“細川護立コレクション―』は2020年11月8日まで開催中なので、ご興味がある方はぜひ行ってみてください!(*´▽`*)❀

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人生楽しんだもの勝ちかなと思って全力で遊んで全力で生きてる日々です。 割と自由に生きているので気ままに好きなことを書きます。
ブログやSNSは不慣れですが頑張って改善していきたい所存です。

ゲームしてたり日本刀について書いていたり。軽率に推しに狂いがちです。

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