第3回は2018年岐阜県博物館の『兼定 刀都・関の名工』の図録紹介です。
美濃伝と現代も名高い関市の博物館です!( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
『兼定 刀都・関の名工』2018年4月発行
岐阜県博物館で2018年4月から6月まで開催された展示の図録の紹介です。
\俺も出陣していたぜ!/
兼定展図録と、左はクリアファイルの『人間無骨(写し)』(本科は之定作)です。
図録にも載っている写真なのですが、クリアファイルも画質が本当に良いのです…
この図録の魅力は、『ただひたすらに画質がいい』、
そこに掲載刀剣の豪華さも加わり、論考も加わるので、本当好きです。
では恒例の推しポイントをば。
表紙のかっこよさ | 5 |
写真の画質 | 5↑ |
掲載刀剣の豪華さ | 5 |
値段に対する満足度 | 5 |
総合 | 5↑ |
もっと星をつけたい…
表紙は関信用金庫所蔵の之定が一振です。裏表紙は七色のきらめきをもった玉鋼。
シンプルクールかっこいいです。
画質は上でも述べた通り、最強クラスです。
博物館のショップで、職員のおじさま(多分偉い人)と

掲載刀剣も豪華です。
之定(2代)、疋定(3代)をはじめとした代々和泉守兼定の展示です。
会津兼定には、11代兼定も含まれています。
この方が作刀したものの中に土方歳三佩刀の刀がありまして、それも展示されていました。
また、特に之定は写し物も巧みです。素敵です。
この展示でも山城伝に見紛うような短刀も掲載されています。
各伝法を写した刀や作風の変化、銘の切り方の変遷など、之定の奥深さも味わえる展示でした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
(展示当時は壁面に之定の銘切りの変遷のパネルがあったのですが、「写真OK、SNSはNG」だったため今回は掲載していません。掲載可否の問い合わせもしていません。)
値段に対する満足度、5以上でつけたいです。
(大体図録は星5以上つけたいですが、特に今回は写真へのこだわりに喝采したいです。)
余談ですが、自分用、お土産用、お土産用、保管用、予備で確か5冊くらい買ってました。
あの時は夜勤明けテンションでバグってましたが、多分今行っても同じくらい買う気がします。
小話 ロマンチスト之定
ロマンチスト之定。
之定の展示の一角の短刀に、そんな感じのキャッチコピーがついていたなあと。
刃文は直刃調で、表裏ともに腰元(持ち手の近く)に大きな互の目を2つ焼いています。
護摩箸(二本の縦線の彫り。不動明王を表す)も表裏に彫られていますが、長さが違うため『夫婦箸』のようにも見えます。
互の目を『二見浦の夫婦岩』(三重県伊勢市)、護摩箸を『夫婦箸』に見立てることができ、実は之定はロマンチストだったかもしれない…と思いをはせることができる一振です。
p.64に拵えの写真も見開きで載っているので、興味があればぜひご覧ください。
鞘の、竹を編んだような金色の部分が超かっこいいです。
目貫は2本のつくしが寄り添ってます。素敵。
どんな人にもおすすめ?→マスター、審神者、新選組ファン、巫剣使い
基本的に、
- 日本刀好き
- 美濃伝好き
- 兼定が好き
という方には超おすすめです。
画質のクオリティ的に。全力で推します。
ほかにもゲームで言えば、
- FGOマスター:森長可の宝具人間無骨(写し)
- 新選組や土方歳三氏のファン、審神者、巫剣使い:和泉守兼定(土方歳三佩刀)
にも楽しんでいただける一冊であると思います。
人間無骨(写し)は全体像1頁、見開き2頁には拡大写真(クリアファイルの写真)と本科の資料が載ってます。
土方歳三氏佩刀の刀は写真が全体像、茎、拵えが1頁にまとまってます。
会津の兼定が打った刀が、流派の源流とも言える関まで遠征してきてくれたことが尊いと感じました。好きです。
通販方法
岐阜県博物館のHPにミュージアムショップの通販ページがないので、お問い合わせのメールを送りました。
通販部分のみメールの返信を引用させていただきます。
岐阜県博物館友の会ミュージアムショップで直販・通販取り扱っ
ています。
TEL 0575-28-3111/FAX 0575-28-3110にご照会ください。
通販の場合、同封の振り込み票で、本体2000円(税込み)+送料・手数料(236 +110 ※変動あります)をお振込み ください。
振込手数料は負担いただきます。
また、東京国立博物館、国立歴史民俗博物館のショップで取り扱っている場合 があります(在庫変動あります)。
(そういえば東京国立博物館でも見たことありました。これも時期や在庫によると思うので、なんなら問い合わせてみてもいいと思います。)
兼定の展示の時は夫婦岩っぽい短刀や人間無骨(写し)の高画質クリアファイルとか、
いろいろ素敵なものがあったので博物館に行かれた際にはおすすめしたいです。
余談:サムネの釣り人さんについて
普段は素材集を使ってサムネ編集しているのですが、
今回は『船で魚を釣る人』という素材がどうしてもほしかったのでいらすとや様の素材をお借りしました。
(普段使い素材の『日本の伝統美とかわいい和柄素材集』です)
茎にいる魚を釣り上げるという意味がある
<゜)))彡ぷかぷか。
今回の記事を書くにあたり通販方法やリンク掲載の許可をくださった岐阜県博物館の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
美濃伝はいいですぞ…!