牡丹です!
11月ももう終盤。
連日新型コロナウイルスの感染者数が報道され、日々の状況も目まぐるしく変化していますね。
最近の私はクリニックで予防接種したり、予防接種のバイトに申し込んでいろんな企業にお邪魔して予防接種してみたり…
インフルエンザの予防接種の機会がとても多かったです(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
そこで意外におもったことが、
「予防接種は初めて」
とおっしゃる中高年の方、ご高齢の方が多かったことです。
なので、今回は
予防接種を打つメリット
をお話していきます!!
順をおってお話しますが、結論は
・予防接種は自分だけを守るものじゃない!
・予防接種なんて嫌いでもOK!来ただけで神!!
の、2本です(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
まず、インフルエンザの簡単説明から。
インフルエンザとインフルエンザの予防接種の簡単な説明をば。
インフルエンザはウイルスが原因の感染症です。
空気が乾燥する冬に特に流行します。
高熱や関節痛、頭痛、咳などの諸症状が出ます。
毎年インフルエンザによる死者も出ていて、そのほとんどは基礎疾患のある高齢の方です。
幼児が急性脳症を発症して死亡、あるいは重度な後遺症が残ることもあります。
平成30年の死亡者数は約3300人。(平成30年(2018年)の数字。厚生労働省HP『厚生統計要覧(令和元年度) > 第1編 人口・世帯 第2章 人口動態』第1-26表)
単純に365で割って計算すると、1日あたり9人近くインフルエンザで亡くなる計算。
(実際はシーズンにたくさん感染者/死亡者が出るのでシーズン中の1日あたりのインフルエンザ死亡者はもっと多いでしょう)
第1編 人口・世帯 第2章 人口動態について紹介しています。…
学校保健安全法では発症後5日が経過し、かつ解熱後2日を経過しないと登校できないとされています。
社会人の出勤の基準は法律上は明確にされていませんので、上記の学校保健安全法の基準や医師の指導、あるいは各事業所の判断基準によるようです。
予防接種は感染を完全に防げるものではない
ちょっとサブタイトルがメインタイトル(予防接種しようぜ!)を反しているように見えますね^^;
しかし、これは事実です。
「予防接種をすれば絶対にインフルエンザにならない!」
ということはありません。残念なことに。
しかし、それでも私は「予防接種をしようぜ!!!」と叫びます。
というのも、予防接種をすることで
- 感染しても発症を抑える
- 発症しても重症化を抑える
という効果が得られるからです。
要は
○軽減
です。絶対防御ではないけど、ダメージ値を抑えてくれる効果が期待できる。
そういうわけで、私は「予防接種に行こうぜ!」と引き続き叫び続けます。
そんな“絶対”があるならばそもそも今頃全病原体は撲滅されてる。
なので、「絶対感染しない」という過度な効果を期待はせず、「予防、あるいは発症時のリスク軽減」を意識していただけるといいと思います。
番外:今年初めて予防接種をした人へ!
まだ本題に入ってすらいないけど番外。
今年初めて予防接種をする人、数年~数十年ぶりに予防接種をする人と様々いらっしゃいますが、私が申し上げたいのはただ1つ。
これに尽きます。
直接言わないけど思ってます。
予防接種は自分の予防だけでなく他人の予防にもつながるので、ほんと受けてくれてありがとうなんですよ。
あとで詳しく書きますが、予防接種ができない人(新生児や卵アレルギーのある人など)の予防にもつながりますので身近な人のためにも受けてもらえると医療に携わるものとしてうれしく思います。
もう1つ追加で申し上げるなら、
です。
コロナとか関係なく、来年以降も毎年来てくれるととてもうれしいのです。
予防接種は自分だけを守るものじゃない!
予防接種が自分の予防のためである、ということは上の「予防接種は完全に感染を防げるものではない」で説明しました。
次に、すぐ上の「今年初めて予防接種した人へ!」でも触れた“他人のための予防”について説明していきます。
新生児や免疫不全の方など予防接種ができない人を守る(集団免疫)
記事の副題の通りです。
公衆衛生や疫学などの学問分野で、『集団免疫』という言葉があります。
一行で簡単に説明すると、
感染してる人が少ない集団なら、(多い集団と比べて)他の人に感染しにくいよね。
って感じです。
(雑にまとめたので語弊はありますね)
もうちょっと詳しくいうと、
【ある病原体に抵抗力のある人が多い集団】の中にいる【抵抗力がない人】は【ある病原体】に晒されにくくなる結果感染しにくくなる
そんな感じです。
これを
【予防接種をしてインフルエンザの抗体を持っている人が多い家族/職場】の中にいる【予防接種を打つことができない人】はインフルエンザに感染しにくくなる
と置き換えて想像してください。
周りにウイルス保持してる人が少なければ接触の機会も少ない、ということです。
今年(2020年)7月までの予防接種状況↓
成人の接種率は50%切るよ!70代以上で60%くらい打ってるね!
って感じですかね。
ある集団が集団免疫を獲得することで、免疫を持っていない人でもインフルエンザにかかりにくくなる。
その恩恵の最たるが新生児です。新生児(特に生後半年くらいまで)は予防接種は打てません。
また、妊婦さんもインフルエンザにかかってしまうと胎児の早産や低体重、ほか重篤な影響が起こりうるので妊婦さん本人も周囲にいる方もワクチン接種はしていてほしいです。
(妊婦さん自身の接種はかかりつけの産婦人科とか病院に相談してみるといいと思います。)
あとはAIDSや白血病など、免疫疾患がある人は予防接種できないですし、この方たちが感染してしまうと一気に重症化してしまう恐れがあります。ウイルスと戦うための免疫機能の疾患ゆえ、病原体に対してノーガード状態のような感じですね。
他は過去に予防接種でアレルギー反応(ショック反応)を起こしたことがある人。
鶏卵アレルギーの人も注意です。(話すと長いから割愛しますが製法で鶏卵が関係するので…)
『インフルエンザワクチン 添付文書』で調べてみてください。
いろんな会社から出てます。
例として田辺三菱製薬さんが販売してるワクチンの添付文書より抜粋↓
- インフルエンザ HA ワクチン(販売名:フルービック HA®)田辺三菱製薬株式会社
- 本剤は、インフルエンザウイルスのA型及びB型株をそれぞれ個別に発育鶏卵で培養し、増殖したウイルスを含む尿膜腔液をゾーナル遠心機による蔗糖密度勾配遠心法により濃縮精製後、ウイルス粒子をエーテル等により処理して分解・不活化したHA画分に、リン酸塩緩衝塩化ナトリウム液を用いて規定濃度に混合調製した液剤である。
田辺三菱製薬さんを例に挙げたのは厚労省が添付文書まとめてたやつの先頭に載ってたからですね。リンク↓
予防接種することで、知らないうちにあなたの大切なひとや誰かの大切なひとを助けているかもしれません。
予防接種ができないけどかかってしまうと大変な方のためにも予防接種は打っていただけると嬉しいです。
予防接種は嫌いでOK!来ただけで神!
前章が長くなったので駆け足めに。
予防接種だけじゃなくて受診とか採血とか検査とか全般に言えることですが、
医療行為が日常生活の中にない人がほとんどですし針とか管とか突っ込まれるかもなので、そんなの嫌い/苦手なのが普通なんですよ!
私もできれば受けたくないから健康には気を付けてます(健診からは逃げられないですが…)。
🕯<針の気配がするのを、いやだなぁ~、いやだなぁ~って思うじゃないですか。
🕯<それでも来てくださるわけでしょう?
🕯<やっぱりね、そういう時に感じるわけですよ…
って。
痛い/怖い/嫌っていう感情よりも自分や他人の健康に気をつかえるの、神といっても過言じゃないなって。
「まだ仕事だけど予防接種来たよー」とか
「仕事休みだから来ました」とか、
お仕事もやりつつ予防接種もこれるの素敵!!!とか
せっかくのお休みなのに予防接種(健康)のために時間を作ってくれてありがとう!!!!とか
諸々思うわけですよ…!
なので、「苦手とか怖いとか言いにくい…(´・ω・`)」「大人なのに痛いのダメなの恥ずかしい」とか思う必要はまっっったくないです。
遠慮せず予防接種来てください。
なんなら来年もお願いしまぁぁぁぁす!!!!
おわりに
予防接種の効果は3~4か月ほどといわれます。
流行のピークが例年2月とかその辺なのを考えると、11月中、遅くとも12月の上旬には打っておいてほしいなって思います。
今年はインフルになって発熱してしまうと本人も医療機関も(コロナか…?)って緊張してしまうと思うので、日ごろの手洗いうがいに加えてぜひ予防接種も取り入れていただきたく思います。
冬に向けてこれから一層寒さと乾燥が強くなりますが、みなさまどうかご自愛くださいね。
今回もお読みいただきありがとうございました!!!
今回の記事の御伴↓
ゆずのお茶を見つけて買ってしまったのですが、実家では冬にゆずを風呂に浮かべてたこととか刺身醬油に柚子胡椒を使っていたことなどを思い出して心身ともにほっこりしました。
ゆずのいい匂いとゆずジャムを紅茶にいれたみたいな味がよかったです(*´▽`*)❀
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